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ようこそ裏プログへ。ここでは私が生涯影響を受けた出来事・人物・音楽などまたは日々の出来事に関して語ることで管理人という人間を理解していただけたらと思います。 記念すべき第一回目は太宰治の『人間失格』を取り上げたいと思います。 ニンゲンシッカクトハニンゲンノヤミ 私の好きな作家太宰治の『人間失格』を紹介したいと思います。 太宰治という人間は本当にわがままだと思います。そのわがままさのすべてが出た作品。 それが『人間失格』だったと思います。 この作品を読む前に太宰治という人間を理解しなければこの作品の奥深さを理解するには厳しいです。 太宰は青森県出身。津軽の屈指の大地主の六男として生まれたことが彼の運命を決めました。 彼は大地主で生まれたことに屈折した罪意識を抱くようになったのです。彼はブルジョア階級の人間でありながら左翼思想の強い人間であり、ブルジョア人民に憎しみを抱く一方、自分がブルジョア人民であったことに彼の中での強い葛藤があったと言えます。 『人間失格』は太宰の苦悩・行き詰まった生涯のすべてが書き記された作品なのです。 この作品の特徴としてまず手記という形式を取り入れていること。 大蔵葉蔵という架空の人物を描いた手記であるが太宰は現実と虚構の壁をあえて取っ払い自分の人生をそのまま描きだしたのです。 【第一の手記】で始まる冒頭 恥の多い生涯を送って来ました。 彼は自らを人間らしくいることに抵抗しました。そしてその行動の一端が出たのが”道化”でした。 道化の意味は是非この本を読んで理解して欲しい。 人に好まれることができても人を好きになることができなかった。大まかに言えば”道化”に走った彼の行動の理由ではないでしょうか? 私からしてみると人に好かれる”道化”なる能力を持つ太宰がうらやましいですが・・・。 『人間失格』を読んで鬱になられる方がほとんどだと思いますが、彼が本当に訴えたかったことは人間の奥底に潜む闇だったのではないでしょうか? 人生とは他人との戦争・・・。マルクス主義の破壊・・・。 今の世の中に路頭に迷って生きる若者像にマッチしてるのが太宰治『人間失格』ではないでしょうか??? 太宰治物語なるものがTBS系で10月10日に放送されるとのこと。楽しみです。
by human-shadow
| 2005-10-01 14:57
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